登山と戒厳令

virus戦のサバイブに免疫力UPは必須、そして長期戦であるほどメンタルケアも必須。その免疫力とメンタル面には密接な関係があるそうだ。

その強化には屋外( 自然に接する、いわゆるバイオフィリア的な )での運動が効果的という説も。

ただ、山行バイアスなんで、その方面の試みに過度な期待を寄せてしまう。ちなみに屋内での擬似自然( 現在通俗的に語られているバイオフィリアの多くがそれなんだけど…Mmm )、いわゆるVRによる試みも進んではいるが、私が読んだレポートでは、まだ不完全なものとされていた。

では、23区内在住者として、そんな自然に接するフィットネスを無理なくつづける一手法が”1日に50kmサイクリング( 実用自転車 )“だ。

それは主に山行のための体力維持。目的は古道の低山バリエーション、そのための免疫力とメンタル面強化なんだ。

( 低山バリのリスク軽減のためにも健康である必要が。なので実は健康であることそのものには無頓着、まして長生きな願望もない。長生き=善とは考えてない )

ところが… このWuhanなんたらだ。騒がれ始めた2月の時点で、悩んだ末、山行は断念。virusに謎が多い以上、まあ白黒つくまで山行は我慢せざるを得ないかと。

( 2-4月は都内西部の低山ベストシーズン。私の行く山域では、低山バリは厳冬期のカルチャー。そして、そのエリアは特に近年visitor-touristが集中、キャリアとのovercrowdingな可能性が )

否、アプローチは単独飛行だ、誰にも出会わないであろう古道のルートファインディングな自信も。でも、トイレは公的施設を利用せざるを得ない…Hmm

( 排泄物を介しての感染の可能性が。また慣例的な”雉撃ち”は、では無自覚にもキャリアの場合、virusまみれの”それ”どう処理すんだ? )

そしてまた、山行は全身で行う。山とは身体全体を駆使して登るものだ( この身体全体でというのが日本古来の山行スタイル、たとえば古いマタギ関連の文献にも記録されてる )。

つまりトイレ、また山では、物理的にも、なんらかにふれてしまう。さらにマイナールート専門でも、それ故にSTでのすれ違いではovercrowdingの可能性が。

歩幅程度のSTでovercrowdingは避けようがない。無理-強引に間隔をとれば生態系に影響を与え得る、最悪は滑落だろう。

( 完全な廃道はともかく、マイナールートでも誰かしらとすれ違う可能性を否定できないのが都内西部の低山。それはSNSとGPSの普及で、なんっうか、至る所にハイカーが )

それが2月時点で山行を封印した主な理由。今以上に情報が少なかったこともあるが、姿不明のvirus相手では、それは妥当な判断だと思う。

martiallaw-trekking

例年、沢にも入っている時期だが、今期は沢も封印…クソっ! くたばれ隣国Comintern!

で、前回紹介したように、他国の現状にエビデンスを求めることで( この国の大手メディアは頼りにならん! )、少しはvirusの姿が見えてきた。

それをふまえ、今期低山バリ封印であるから( CDCなどのサイトを参照すると、vaccine完成まであと1年は必要か? )、こりゃ考え方から改めないと、メンタル保てんなぁ…Hmm

んで、低山バリのエクササイズなサイクリングから、免疫UPにメンタル強化のフィットネスなサイクリングに舵を切ることに。

さて、virusが生体に侵入するプロセスを考えるに、まず粘膜が。では、その粘膜とは( 部位 )、目、鼻、口、そして耳だ。

たとえばバラクラバのようなフェイスマスクにゴーグルという、なんやら物々しいスタイルだが、それなりに有効な措置だろう…と、信じるしかないだろう。

( マスクによるウイルスの捕捉→Brownian motion )

バラクラバの利点は、先に例えたた粘膜では、目以外の部位は全て覆える、なおかつ+帽子では頭髪の飛散を防げる点だろうか。

( 所詮は市販品、医療用グレードほどのガード効果は期待できない。でも、ソーシャルディスタンス+対策では、他に術がないじゃん! )

頭髪そのものは感染しないが、髪にvirusが付着、それにふれることでという可能性はあるのだろうか?

( よく髪に栄養と例えられるが、髪から直に栄養を吸収することはあり得ない。これも大昔、授業で学んだ記憶が…はず )

たとえば無自覚ママなキャリアが無帽で屋外エクササイズ、virusの付着した手で髪をかきあげる、その拍子にvirusの付着した抜け毛が飛散、それにふれた他者が感染な… 考えたくないが…Mmm

( 抜け毛の量は男女で異なるとされており、さらにケア、たとえば洗髪頻度にもよる。これも大昔、データを見たのだが詳細は失念。ただ、毎日、それなりの量の抜け毛があり得るのは確か )

米国CDCのQ&Aを参照すると、そんな( なんたらを介しての )可能性は否定されてない。とにかく、まだ不明な点が多いそうだ。であれば用心に越したことはない。

( 皮膚の表面から直に感染することはないとされているので、たとえばvirusの付着したなにかに手でふれる、するとたとえば指先にvirusが付着、この時点ではセーフ。だが、その指ママたとえば目をこする、すると目の粘膜を介して感染。日本眼科医会→「新型コロナウイルス感染症の目に関する情報について」)

実際、virusが問題になり始めたのと同時に、バラクラバに帽子、そして手袋と、目付近以外は全て覆った怪しげなスタイルで外出。サイクリングも同様。

( 当初、大袈裟と知人に揶揄されたが、それがどうだい! この有様は? )

CDCは、そのようなマスク使用を奨励してる。だが、忘れてはならないのは、それは追加処置である点だ。たとえマスクはしていてもソーシャルディスタンシングが前提。

( そして、これも前回紹介したことだが、マスクに関しては無症状な感染者が対象。でも現在ではBMAもマスク必須な見解を示した )

その社会的距離、CDCの指針は約1.8m( 原文は6feet )。ただし、以下引用「However,this social distance has been defined for persons that are standing still.」引用以上。

これは”Urban Physics and Wind Engineering“にUPされていた”Towards aerodynamically equivalent COVID19 1.5m social distancing for walking and running”からの引用だが、つまりCDCの指針は移動中( サイクリング、ランニング、散歩など )を想定したものじゃない。

ちょっとdepressingにならざるを得ないレポートで、せせこましい23区内でのソーシャルディスタンシングはかなり厳しいだろう。

( そこは無茶苦茶な都市設計のツケが回ってきたのだろう )

追記。トイレ問題。たとえば不特定多数が使用する公衆トイレの利用は控えるか、細心の注意を払うのが感染症予防では基本的。興味がある方は”TOILET PLUME”で調べてみて下さい。実際、ウイルスが騒がれるようになってから仕事場-自宅以外のトイレは使ってません。

そこでなるほどなのは、前に紹介したパリ市内の規制=屋外エクササイズは自宅1km圏内限定。その範囲内であれば用足しには帰宅すればいい、公衆トイレに頼らずに済むだろう。

登山自粛に関して。肯定-否定いずれにせよ、では、検証に耐え得るエビデンスを示して欲しいんです。

特にこのような問題において情緒的な話は聞きたくない。それは却って混乱を広めるだけではないでしょうか。

風評被害に例えても、具体的データなどを曖昧ママに伏せるから、結果、取り返しのつかないことに。

否、パスハンターも登山も情緒の塊みたいなもの。であるならば、情緒を保つためにも科学的エビデンスが必要。それによりロジカルな保護-保存が可能。その肝心なエビデンスが抜けてると感情論でしか。

以前にも少しふれたけど、古道に例えても、そこほんと古道? エビデンスは? となる。エビデンス固めないと古道のパスハンターなんてのはファンタジー( 物語 )になっちゃう。

重ねて述べるが、あえて緊急事態宣言下に山に登るなら、その判断に至る科学的エビデンスは欲しいところ。じゃないと衝動的な行為でしかないし、却って自粛な空気に呑まれちゃうことにも。

まあ過剰な自粛も、なにが”過剰”かも科学的エビデンスをふまえないと説得力なし、ナンセンス!

追記2。たとえば599参道-富士道-山頂ピストンで、明六ツにスタートであれば社会的距離は保てる。なおかつ、なにものにもふれない山行が可能。

と… 考えたが、トイレは利用するなぁ… では、たとえば北の562では絶対的に誰にも出会わないルートファインディングが可能、じゃ、この場合のトイレは? 雉撃ち?

( 参考。日本医師会のサイトにUPな「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン」の「感染経路」の項、以下引用「糞便や尿からも新型コロナウイルスが分離できるため、糞便や尿による環境汚染やエアロゾル、接触感染に注意するべきである。」引用以上 )

( 参考2。日本医事新報社のサイトにUPな「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察」より、以下引用「物の上でどれぐらい感染性が保持されるかについては-中略-プラスティックなどの表面で3日程度、痰や糞便では5日、尿中で10日としている。」「前略-粘性のある生体成分に包まれた状態では、表面が乾燥しても内部のウイルスの乾燥は限られ、感染性は安定しているようである。」引用以上 )

先にも記したが、やはりvirusまみれの”それ”を山に置いてくるってどうなのか?

たとえば尿の飛沫が服に付着、BBCによると(→「新型コロナウイルス、表面でどれくらい生きられる?」)、服に付着したvirusの生存期間はまだ不明だそうだ。

これはもしも私が無症状な感染者という厄介な存在の場合だが、では検査といっても、そもそもPCR検査の偽陰性という問題も。絶対的なものではないのだろう。

( PCR検査は感染が疑われるケース、また主要ポストにある公人が対象。私のような自覚症状もない一庶民が受けるべき検査ではないと理解している )

そんなことまで考えてたら、頭痛が… やはりパスハンティング山行はしばらく封印だなぁ…と。

( vaccine絶対派ではないが、まだ存在しない以上、私の環境では、現状に鑑みると、あえて登山な整合性がないと判断 )

ちなみにvirusなんたら以前、うん十年前から、消毒用アルコール的なものをサイクリング時も絶えず携帯してる。

そこも大昔、伝染病学の授業を受けてた残滓で、そんな中途半端な履歴があるだけに、よくも悪くもsensitiveに捉えてしまう。

追記3。対照的な599と北の562に例えた。599は登拝の参道、現在は都道。緊急車両も通れるWTの舗装路。登山とは…言い難い。

対して北の562は古い生活の道。現在は廃道-消滅に近い。読図必須な初心者お断りルート。そのため、このエリアでトラブると( たとえば行動不能 )捜索から救助に。

しかし599参道での捜索なケースは考え難い。否、年間100件以上の救助出動があるようだが、たとえば道迷い-滑落は主に自然観察路でのケースだと思われる。

( ちなみにあの参道は、あくまでも参道。歴史的にも着物和装で登るのが古くは慣例だった。要は道路に近い )

で、この捜索-救助という点が、サイクリングとの決定的な違いだ。通俗的なサイクリングとは路上で行われる、そこでのリスクはある程度は想定可能。

対して登山は自然の中で行われる、自然とは( 法的解釈としても )想定不可能なものとされてる。

想定可能なサイクリング、想定不可能な登山。緊急事態宣言下では登山自粛の声があるのも頷ける( 599の例えのように、エリアにもよるが )。

でね、たとえば私が599麓に住んでたら、緊急事態宣言下でも参道ピストンで気分転換な登拝は行うだろう。もちろんovercrowdingに用心して超早朝限定だが。

とにかくなんらかの屋外フィットネスは持続な方向で、でないと、やりきれない。

関連のある記事: 戒厳令下のサイクリング
サイクリングの社会的距離( ソーシャルディスタンシング )
戒厳令の夜( 東京50kmサイクリング )

登山と自転車

先にUPしたように、登山のエクササイズ的に月2000km走行してみた。

( ×3で6000km。その以前も含めると、ほぼ連日に近い走行で7000km超 )

主旨は、自転車で、その程度走り込むと、それが登山にどんな影響を及ぼす?

ではでは、今回のミッションで、却って、純粋な意味でのサイクリストではないのだと実感。

これほど走っても興味の対象は自然、自転車は二の次。でもサイクリング総体でのフィットネス効果は昔から感じてた。

( パスハンターに例えても、山の歴史と自然の中に埋れている古道に惹かれてる )

たとえば月に500kmのサイクリングでも、それなりに効果が実感できるものだ。

月1000キロでは、それで山に取り付くと、明らかに持久力UP( 月1000km前後の走行はわりとオススメかもしれない )。

なんにせよ、普段から自転車で走り込んでいるのといないのとでは大違い。

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そこで今回のミッション、気のせいではないと思うのだが、疲労回復も早くなったようだ。

たとえば20日の山行、あの日は90km走行+遡行では、よりエネルギーを消費( 台風後の激流、その水の流れに逆らう )。そのわりにはケロッとしてた。

また26日は、84km走行+727ピストン20kmの縦走山行はマイルドなりにアップダウンが。でも一定のペースでスタスタ進めた。やはりケロッとしてた。

この翌日に疲れが残らないのは驚き。端的には、月2000km走行そのものはどうでもいい。それより登山でバテないメリットが大きい。

でも、ほんとかなぁ? と、自らの体力に疑問を抱き、あえて翌27日にも同ルートにアタック。持久力の程を再テストしてみた。

( ほんとに疲れが残らないのか二日連続で試してみた。もちろん26日の晩は十分な栄養補給と睡眠を心掛けた )

このミッションもあっけなく完了。で、またまた、こんなものか? と疑い、その帰宅後に4時間のインターバルで75km走行。

もちろん疲れた。だが、以前であれば、84km走行で727、さらに+75kmとかありえない、試す気力もないほどに疲労したものだ。

ところが走れた。この+75km走行で、2000km連続効果を実感。

なのだが、それでも疑問は解けない。たまたまじゃねぇかなぁ? 数日後、念には念をでもう一度、599-727にトライ。

直下の峠からピークまで距離約1.2km、標高差約200mの直登だ( そこまでの縦走と自走はもちろんのこと )。

結果は… バテない。スイスイ進める。明らかに以前とは違う、パワーUPしてる! なんだこりゃ! 月2000km×3走るとこうも違うのか!?

登山のペースが速くなった云々ではない、速く登れることには関心は低い。それよりも、このまったくバテないというのが驚愕! 復活も早い!

ヤバい! もはやサイクリングの距離そのものはどうでもいい。しかし、山行でこのコンディションを維持するには、やはり走るしかないのだろう。

だが、もうそんな話はどうでもいい。

大切なのは直覚、平たく言えば、なにも考えないことではないか。

たとえば、走ろうと感じたら走る、やめたいならやめるという至ってシンプルな戦術。いわゆる無意識の意識で走る。

そうは例えても、結局、考えちゃう。だから、それを抑える意味での、なにも考えない。

( パスハンターでの読図山行なバリエーションでは考察な必要が、それは別として )

考えること、悩むのは、わるいことじゃない。ただ、過度に深く考えすぎるのがよくない。それでたいていは、走らない理由を探してしまうものでは?

なにも考えないように努めた結果が、3ヶ月連続2000km走行ではないか?

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追記。727より富士を望む。この時が3回目のトライ。この727トライで、確実に、自分の中での変化を確信。

( 実は11月に入り、さらに念入りにもう一度トライ。これが、やっぱバテない。帰宅後も、たいして疲れてない。おかしいほどに調子が良い、なんなんだこの感覚!? )

とにかく走り込むほどに山行が楽に。それは=安全な登山につながるだろう。ただこれは科学的なデータに基づく話じゃない、あくまでも直覚。

登山に自転車が効果的なのは、たとえば山岳系雑誌などでも語られているが、半世紀前の自転車で月2000キロ走るケースは稀だと思うのでレポートしてみた。

( 登山における自転車の活用は、実はすでに戦前からレポートがUPされてる。しかし具体的なデータは見たことがないので、なんらかの参考になれば )

それと、8月の2000キロ後、9月の2000キロ後、そして10月の2000キロ後とでは、それぞれに異なる感覚-感想が。

中でも特に10月以後、11月の山行では、先に説明したように、より楽に歩けたので、山歩きがさらに楽しくなった。

( この不思議な感覚は説明が難しい。疲れてるはずで、実際、登りはしんどい、呼吸も深くなる。でも、脚は止まらない。急登にかかってもペースは一定ママ、集中力も持続な感覚が )

自転車=有酸素運動での心肺機能強化が、この歳で、これほど効果があるとは想像もしてなかった。まさに目から鱗だが、そりゃ毎月2000kmも走ればなんらかの効果が見込まれるものだろう。

問題は今後。今季のトライ、身体的には無理はないが、強引に時間を割いた。ひきつづき毎月2000kmは… 流石に、日常に差し障る。

( 年齢に鑑みても、マイルドなサイクリングに移行しないと、却って身体的にわるいだろう )

他の変化では、メシが美味い( 特にフルーツ類 )、なにやら体調良好、そしてより深い睡眠… が、自転車のみ、また山のみではないと思う。自転車+山( 深い自然 )の相乗効果か?

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そして… 滝! そう、11月も滝に打たれた。今期( 夏-秋 )の沢は水量が豊か。

さらに追記。今期Stay Home自粛でもコンスタントに1000kmは走った。昨年との違いは山行自粛の煽りでエクササイズなサイクリングのみな点だろうか。

それで改めて実感は、やはりサイクリング+山行の”+山”が効く。たとえば少なくとも月1000km走り、週一で山に入る( お気楽な低山登山であっても )。

すると、それなりに( ルートファインディングによる差が激しい )体重が落ちる=食生活の重要さを意識せざるを得ない( 山でハンガーノックは洒落にならん! )。

でも1000kmほどのエクササイズのみでは、ぞろっぺえな食生活でも、なんとかなってしまう感が。それほどに登山とは体力を消耗し得るものなのだろう。

山でスイミング

青葉に黒みのつよまるころ… 特に今年は暑い! 初夏というか夏ですなぁ…Mmm

( けっこう蜂にも遭遇したが、おとなしいようでホッとした )

今回も遡行、_沢を詰める。

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深く、足のつかないゴルジュと、高さはないがシャワークライミングが連続する初夏にぴったりな峡谷。

( 滝は、2-3mが数箇所、釜はいずれも深い。泳ぎ覚悟、泳ぎ目的で訪れたようなもの。このような手頃に泳ぎと滝登りが楽しめる沢は都心寄りでは稀少。こういう場所は、そっとしておきたいものです )

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特にここは深い。おそらく水深3mはあるかなぁ? 底まで潜ろう試みたこともあるが、底に行くほど激冷! それで挫けた。

またここの滝は水量が多くいきおいもある、釜にひかれそうになるためフローティングベスト着用。

遊んだ後、さらに奥へと沢を詰める。2m弱のシャワークライミング( 巻けない、正面を登るしかない )をいくつか越え、沢も枯れ…

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で、これ… すでに6月、ヤブ! ヤブ! ヤブ! おまけにグサグサのズルズル、まあ崖です。

( 画像、撮影は目線の高さ。背丈ほどのヤブ、もうワサワサ! もちろん道なし、踏み跡すらもない。概要を把握してる、何度も登ってるんで行くが、普通? 撤退か!?)

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とにかくヤブをかきわけ急斜面に取り付き一気に標高を上げた。直登。ひたすら三点支持。所々に林業用のマーカーが現れるが、それはガン無視で読図命。でないとここは迷うだろう。

高度計によると標高差500m。崖っぽいのは1/3、その後も急登が無銘ピークまでつづく。

ここは、この登りが応えるー! ガッツリくる( 他にルートはないようだ、あぶないと思う。この直登が確実。唯一の救いは、ウルシが見当たらなかった点 )。

沢を数キロ辿り、一気に登り、登ったところで道があるでもなし、展望もない。そのかわり、低山なりに達成感が半端ない。バテバテの下山になるが、これが低山の登山と実感する。

( 途中途中では「俺なにやってんだ?」とか自問自答も…するが、無事帰還すると妙にスカットして、行ってよかったとつくづく思う )

補足。6月初頭、23区内の予想気温日中28度前後、この沢での体感23度前後? 下は3mmハイウエスト、上はハイネックのラッシュガードに化繊のカットソー、そしてフローティングベスト。前年の同時期より気温は高いが、水温は、泳いだ釜では、けっこう冷たい、10分が限度かなぁ?

補足#2。無銘ピーク周囲には獣道が通じてる。そこで大きな糞を発見、しかもまだ新しい。一瞬kuma!? この付近は昔から、数は少ないとされるがいることはいる。とにかく立派な糞であり、猪であってもかなり大きな個体だろう。糞は見分け方があり、猪のはずだが、それにしてもデカかった。慎重に先を急いだ。

遡行853

もう完全に初夏の陽気! が、もう少し新緑の沢を満喫したい! それで、新緑を追いかけるように北部の沢に。

northern853

853沢、795古道との出合いで入渓。朝方、やや強い風が、渓谷は肌寒い感さえあったが、たしか? 10時ころにはほぼ無風に。

もちろんまだ水は冷たく… 泳ぐのはためらわれるが、沢歩きにはベストコンディション。

( この日は幸いなことに虫も少なかった。それと幾人かの釣り人と出会ったが、沢を詰めているのは私達だけのようだった )

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奥の3m滝。ここいいですょ、ここ好きなんですよ。核心部はこのさらに奥とされていますが、私にはここが核心部。この滝の周囲で静観したいがために来たようなもの。

もうね、ここだけでいいもん。ほんといいんだょなぁー… 流れにうつり込む蒼を眺めてると、すーっとするんですよねえ。

で、遊んでたら、あっという間に時も流れ… 気づけば、すでに14時すぎ! あわてるように出発。

要所要所で時間を確かめつつ再度ルートファインディング。エスケープも考慮した上で支流に入る。

northern853_3

15時05分、F4-6m左岸の崖に取り付く。グサグサのズルズルだが、ここを這い上がるのが林道までの最短距離… なはず。

( パスハンの恩恵? この周囲の林道は概要が掴めていた。地図上にはないが、読図が確かなら、この上には必ずWTの作業道が通じているだろう )

northern853_4

16時、すでに日は尾根を越え、沢筋は闇に沈みつつある。暗いあたり、その先が谷底、そっから出てきた。

声出してく、「おーい、ここが道だぞー! もう一息だから気いぬくなぁー!」。

( なにがなんでも16時には林道に出ないとヤバいと思い… これは最終ピッチ、林道から確保した状態で撮影 )

単独であれば強引に登ったが、パートナーの確保が最優先、それでロープ使用。

23mロープ3ピッチなので、ロープの余裕を考慮しても約60mの崖を登ったことに。

( 最初、空身で登り、ロープを降ろし、パートナーを先攻させ、登り返した。最後のピッチは先が見えたので先攻ママ、パートナーがロープを回収 )

パートナーを不安にさせるのは禁物。ルート変更と時間のことなどは黙ってた( 内心冷や冷や。否、F4-6mからのエスケープはなんとなく考えていたが、あの急斜面を見たパートナーが動揺するとまずいかと…「60mの崖登れ!」は、ちょっと言い出しづらい…)。

画像では見切れないが、一頭のカモシカが不思議そうに私達の様子を眺めていた( 一瞬kuma!? それにも冷や冷や )。

ふぅーっ、林道で脱力。ここまでくれば安全圏、なにはともあれお茶。

あとは林道で入渓地点まで戻り装備解除、沢で泥を落とす。バス停で日没、最終便だが無事下山。濃い一日だったぁー!!!

追記。特に高齢者のバリエーションでは、ロープとスリングは積極的に使ったほうがいいですよ。たとえ講習受けても普段から使い慣れてないと、いざという時とっさに使えないでしょう(:

新緑遡行

春満開! が、つかの間… すでに新緑は勢いづき、今年はヤブも早い。

3月末から20度越えがつづき、すでに初夏の陽気…Hmm 4月に夏日を迎えるとは、ちょっと極端なんだょなぁ。

この分ではパスハンのオフシーズン入りも早まるでしょう。

new-leaves

さて例年のこと、新緑の沢に。沢は一年中楽しめるが、特に新緑の沢には魅了される。

沢歩きには最も適した時期で、新緑におおわれた渓谷で入渓し、流れにうつり込む蒼を眺めているだけで、まさにこころが洗われるよう。

( 蜂とブヨはまだ登場していないようだが、蛇はニョロニョロ出始めてる )

峠もいいけど、沢もいい。新緑の中での遡行、沢を外した山行は… 寂しい、考えられない。

でも少し齢なんで、ロープ必須の難しい沢( 滝 )は無理、あと単独でマイナーな山域の最奥を目指すような極端なルートファインディングも避けるように…

しかし初級の沢歩き程度であれば、まだまだ行けると思うんです( それでも十分楽しめるので )。

new-leaves2

パスハンティングとの比較では、沢のほうがハードかと。たしかに難しい峠はあれど沢よりはマイルド。

流れに逆らうように水中を進み、ボサと倒木を乗り越え、岩と崖を登るわけで、それはリスクが増すでしょう。

new-leaves3

そもそも沢には道なし… まあ激しい山行をこなす齢でもないんで、のんびりやりましょう(:

追記。峠より沢のほうが中毒性が高いのでは? ちなみに岩には向いていないようで、さほど惹かれない。また、ほんとピークハントに縁が薄いとつねづね思うが、登攀的な行為にこだわりがないのだろう。峠と沢で満足。もしかすると、山岳系パスハンターの方には沢も向いているのではないだろうか?